メッセージ(礼拝説教要旨) 最新版 先週までのメッセージ

【必要な知識】(2025年6月25日)

〈出エジプト記35章−36章7節〉,前橋中部教会主日礼拝説教(要旨) 堀江知己牧師

 仕事(2)には奉仕は含まれません。安息日に礼拝をし、聖書を朗読する(ルカ4:16)ことは許されていました。幕屋を造ることも奉仕の一環でした。私たちは幕屋を作ったりすることは、その知識と技術がないのでできませんが、教会を造り上げることはまさに奉仕です。奉仕は、心動かされ、進んで心からする者(21)のすることです。職人は限られていましたが、全ての人が幕屋の建設に携わりました。献げ物、つまり献金でもって幕屋の建設に貢献しました。しかし実に自制がきいています。「必要以上の物を携えて――」(5)。異端者は信者に対し、必要以上の物を献げさせ、よって当然、必要以上の物を献げようとする人を止めはしません。反論が予想されます。使徒たちは主のお言葉に従い、全てを捨てたではないかと(使4:36)。使徒たちは全てを捨て、どのように生きたのでしょう? 信者から支えられ、生活に必要な物を与えられて生きたのです。よって、もし全財産を献げることが許される人がいるとしたら、聖職者のみです。幕屋を作るためには、特別な知恵が必要とされましたが、教会を造り上げるためにも知恵が必要です。しかし、ヘブライ語の知識とか、オルガンの技術がなければ、教会の建設に携わることができないのではありません。無学であったペトロとヨハネは(使4:13)、特別な知恵を持っていました。教会を造り上げるために、必要な知識と知恵とは何でしょう? それは、知恵の初めとされる、神を畏れる心です。この最高の知恵(箴1:7)がない限り、教会の建設に携わることは許されません。そしてこの知恵は神から注がれるものです。幕屋などを作るための知恵が、神から与えられたのだとすれば、神を畏れ敬うという知恵、すなわち信仰は、どれほど神から注がれるものであることでしょう。私たちができることとして、信仰を増してくださるように祈りましょう(ルカ17:5)。この敬虔な願いすらも、神が私たちに持たせてくださるものだとすれば、昨日よりも今日の方が、今日よりも明日の方が強い信仰を持っていることを願えるとしたら、その敬虔な思いは、すでに神が私たちに与えてくださっています。


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