メッセージ(礼拝説教要旨) 最新版 先週までのメッセージ

【あきなし】(2024年9月29日)

〈ルカによる福音書11:14-28〉,前橋中部教会主日礼拝説教(要旨) 堀江知己牧師

 主は悪霊を追い出されましたが、妬みのために、主がなされたのを喜べなかった人もいました。主がなされることを、素直に喜ぶことができなかったのは、悪霊に取りつかれていたからです。その人こそ、ねたみという病を、主に追い出してもらうべきでした。人の立派な行いを見て、ねたみのために喜ぶことができないとしたら、私たちも悪霊に取りつかれています。ある人から出て行った悪霊は、その人自身の罪と悪です。よってそれは、別の人に入り込むことができるものではありません。自分の罪と悪は、人に転嫁することはできません。よって、他の七つの霊(26)は、誰かのところに元々いた悪霊ではなく、墓場にうろついているような悪霊だったのでしょう。「その人の後の状態は前よりも悪くなる」(26)ことは、信仰に脱落したことがある人ならばよく分かると思います。悪霊が戻ってきたのは、元の場所がきれいに掃除されていたからでした。掃除をしてくれたのは、聖霊です。しかし問題は、家主がいないことでした。新しい家主とならねばならないはずの聖霊が、住んでくれてはいなかったのです。聖霊によって一度清めていただくだけでなく、その後も、聖霊が留まり続けてくださらねばなりません(一コリ3:16)。聖霊の宮となっていない人のところには、悪霊が戻ってきます。その際には状態は以前より悪化します。しかし、主は何度でも、聖霊を送ってくださると信じましょう。七つの悪霊に苛まれていたマリア(ルカ8:2)は、一度救われた後、信仰に脱落した人だったのでしょうか? その彼女から、主は七つの悪霊を追い出してくださいました。私たちも信仰に脱落すれば、信仰を持つ以前よりも状態は悪くなりますが、絶望する必要はありません、主が、今度は七つの悪霊を追い出してくださるように願いましょう! マリアは、御言葉によって(28)きれいにされたに違いありません。そして今度は、聖霊がとどまる聖霊の宮となったはずです。私たちも聖霊にとどまっていただき、常に空きなしの状態になり、「空きなし」の看板を大きく張り出して、出て行った悪霊に、二度と近づかせようにしましょう。


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