メッセージ(礼拝説教要旨) 最新版 先週までのメッセージ

【兄の役割】(2024年4月7日)

〈出エジプト記6:14-7:8〉,前橋中部教会主日礼拝説教(要旨) 堀江知己牧師

 モーセ、アロン、ミリアム。三人いたからこそ、巨大な軍隊に勝利し、民をエジプトから導き出すことができました(コヘ4:9)。しかし、人数が多くても、何もしない人が何人いたところで意味がありません。アロンとモーセの関係について考えると、アロンの働きは何だったのでしょうか? モーセの代わりに、ファラオに言葉を告げることでしょうか? その杖で奇蹟を行ったことでしょうか? しかし、ファラオに語ったのはモーセ自身です。言葉であれ奇蹟であれ、まるでアロンにいてもらう必要はなかったのようです。二人は一心一体でしたが、実際に事をなすのはモーセでした。アロンはいらなかったのでしょうか? いえ、アロンが共にいなければ、モーセは何も語ることができず、奇蹟を行うことはできなかったのは間違いありません。つまり、アロンが傍にいてくれること自体が、モーセにとっての何よりの助けでした。私たちも困難に立ち向かう時、助け人がいればどんなに心強いでしょう。私たちが語る言葉を、私たちなす行いを、共にいることによって強くしてくれる存在が必要です。それは、モーセにとっての兄以上に、力強い兄、いえ長子です(ヘブ1:6、ロマ8:29)。アロンが傍にいなければ、モーセは何も語れず、何も行えなかったように、私たちも、長兄キリストが傍におられなければ何も語られませんし、何もできません。少なくとも、神がお喜びになるようなことは何も語れませんし、人を信仰へと導くための業は行えません。主は、私たちの代わりに、相手に面と向かって語ってくれるわけではありませんし、自分の代わりに仕事を行ってくださるのでもありません。しかし、主の存在はもちろん必要です。モーセが、兄が傍にいてくれることによって力を発揮することができたように、長兄に共にいてもらうことによって(マタ28:20)、私たちも力を発揮させてもらいましょう!


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