メッセージ(礼拝説教要旨) 最新版 先週までのメッセージ

【妹よ】(2023年8月13日)

〈雅歌8:1-5〉,前橋中部教会主日礼拝説教(要旨) 堀江知己牧師

 二人は兄妹となっています。新郎新婦に比べると、随分と格下げになった気もしますが、一方で、これまで二人が実際に寄り添っていた姿は、目撃されていませんでした。ついにここにきて、おとめは恋人の腕に寄りかかって登場します(5)。二人の愛は熟し、成就されている。でも、どうして熟したのか? ただ付き合いが長くなったからといって、愛が熟すとは限りません。兄妹という間柄に、二人の仲が急接近したヒントがありそうです。私たちと主とでは、幾つか間柄がありますが、その一つが兄弟姉妹です。私たちは互いに兄弟姉妹と呼び合いますが、それは、主ご自身が、私たちのことをそう呼んでくださったからです(マタ13:49)。しかし、天の父の御心を行うといった条件で。御心を行う時にこそ、キリストの妹と呼ばれ、そしてその時、御胸に抱かれます。主の御腕に抱かれる人は誰か?  一人心当たりがあります(ヨハ13:23)。この弟子は、誰が裏切るのかを尋ねたのにすぎませんでしたが、主の御心を尋ねたのは変わりなく、その際に主の御胸に抱かれていました。御心を行うためには、まず御心に聞かなくてはなりません。御心に聞く姿勢を取っている時にこそ、主の御腕に抱かれます。主の御旨(胸)に聞かなければ、主の御心を聞くことはできません。二人が都に帰ってきた後、二人はどんなことをしたのか? 人間はこの木の下(5)で罪を宿しました。今回おとめがしたことは、エバがしたことと似ていますが、その中身は真逆です。それはまさに、おとめの悔い改めそのものです。私たちに対する主の御心とは、私たちが悔い改めることに尽きます。主がパン切れを与えようとされていたのは、ユダだけだったのか? この私に対しても渡されやしないか? だとしても、逆切れして部屋を出て行かせるためではありません。悔い改めさせるためです。それこそが主の御心。この御心を正確に聞き取り、それを実行するようにいたしましょう!


メッセージ一覧に戻る