メッセージ(礼拝説教要旨) 最新版 先週までのメッセージ

【その冠を見よ】(2023年7月9日)

〈雅歌3:1-11〉,前橋中部教会主日礼拝説教(要旨) 堀江知己牧師

 おとめは若者を見つけることができません。夜ごとに徘徊します。どうして見つからないのか? そもそも若者は、夜、外をほっつき歩くようなお方からではないからです。花婿は昼を歩かれるお方です(ヨハ12:36)。これでは出会えるはずはありません。主が歩いておられる時間帯に、主を尋ね求めなくてはなりません。サタンが集う場所と時間、つまり、悪が繰り広げられている場所は主と無縁です(二コリ6:14)。しかし次のようにも考えられます。この世が闇の時間を歩んでいる中、光が見えてきました。夜警が手にする灯火です。私の恋い慕う人を見かけましたか(3)。夜警は何と答えたのでしょう? ああ知っている。夜警に問いかけた直後、おとめは若者を見つけています。夜警は教えてあげたのでしょう、若者の居場所を。御言葉こそ(二ペト1:19)暗い夜に輝く灯火です。その灯火こそが、花婿のところに導いてくれます。だからこそ、御言葉が語られている教会に私たちは来ています。母の家(4)とは母なる教会。そこに二人は帰ってきました、夜という荒れ野から。おとめは、煙の柱が近づいて来るかのようでした。荒れ野から上ってくる雲の柱。それは、神の民にとって忘れることのできないものでした。荒れ野の四十年間、付き添ってくれたものだったからです(民14:14)。私たちにとって、主は私たちと共にいて、一体となってくださる神のご臨在です。このお方は、私たちが約束の地に辿り着くまで導き守ってくださいます。お出迎えのおとめたちは言います。ソロモン王を仰ぎ見よ。この王の頭上には冠が置かれています。ソロモンの母が置かせた冠。ソロモンの母といえばバト・シェバ。彼女は半ば強引に、我が子ソロモンに王冠を被せました(王上1:21)。王キリストの頭に強引に被せられた冠と言えば? 茨の冠を被せられた(マタ27:29)花婿がシオンにお帰りです! 新郎が頭に被るその冠を仰ぎ見、しっかりと目に焼き付けましょう!


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