メッセージ(礼拝説教要旨) 最新版 先週までのメッセージ

【香りを振りまいておくれ】(2023年7月16日)

〈雅歌4:1-16〉,前橋中部教会主日礼拝説教(要旨) 堀江知己牧師

「あなたは何もかも美しい」。神は、私たちが美しいから愛されるのか? 功績、美徳があってはじめて神に愛されるのか? おとめは日焼けし、擦り傷がついていましたが、そのようなおとめを、主が美しいと言って愛してくださることに、私たちも励まされてきました。なのに、おとめは何だかんだ言って、完璧な容姿が揃っていたから、若者に愛されているだけではないのか? 確かに、教会は、聖なる汚れのない、栄光に輝くものでなくてはなりません。しかし、神が教会をそのようなものにしてくださいます(エフェ5:27)。私たちを、美しい、愛していると言ってくださるのは、主ご自身が新しく造りかえてくださるからです。その証拠に、「花嫁よ、レバノンから出ておいで」。花嫁は、高い山から下りてくるように言われます。高い山は天を象徴します。欠けを持つおとめは、神がいます天へと引き上げられ、そこで傷なき者へと新しくされた。だからこそ今、何もかも美しい人となっています。「花嫁よ」。これまでは「美しい人」「恋人」「妹」でした。天にて清められた教会は、もはや花嫁です。花嫁としての準備を整え、若者が待つ場所へと降りていこうとしています。ヨハネが幻に見たのも、その光景でした(黙21:2)。若者は、花嫁衣裳を身にまとったおとめが現れるのを、首を長くして待っています。私たちはこの世では汚れたままです。しかし、「何もかも美しい」と言ってくださる主のご期待に、気持ちだけは今から応えておきましょう。そして花嫁と共に、教会という園に聖霊の風が吹き抜け、香りを世に振りまいてくださるようにと願いましょう。私たちが悪に汚れた生き方をしていれば、聖霊はその悪しき噂を世に広めてしまわれます。美しく生きている限り、私たちの美しい香りを、聖霊は世に届けてくださいます。ですから教会を隅々まで掃除し、そして、各々我が身をきれいにし、美しいものですべてを満たすように努力しましょう!


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