メッセージ(礼拝説教要旨) 最新版 先週までのメッセージ

【敬礼!】(2023年3月12日)

〈創世記41:1-46〉,前橋中部教会主日礼拝説教(要旨) 堀江知己牧師

給仕役の長はヨセフのことを忘れてしまいました。私たちも、苦しみのとき助けてくれる人を必死に探すものです。そして助けてくれた人に対し、恩を感じ、感謝します。しかし、時間が経つとその人のことは忘れてしまうものです。具体的な恩人に対してですらそうなのですから、ましてや目には見えない神に対して、私たちは感謝を知らず知らずのうち失ってしまっているのではないでしょうか(詩30:8)? ならばご一緒にその罪を認め、懺悔いたしましょう(8)。ヨセフの時代のファラオは立派でした。しかし、どういったところが立派だったのか? 一囚人の忠告を受け入れたところです。人間にとって、不幸な未来など素直に聞けるものではなく、むしろその可能性を否定したいものです。主も弟子たちに対して不吉な将来を予告されたよう(マタ10:17)に、私たちに対しても、あまり聞きたくはない恐ろしい未来をお定めになっているとしたら――、ですがそれから逃げないようにいたしましょう。耳を塞いで聞かなかった振りをするくらいならば、魔術師シモンのように懇願しましょう。「何一つ私の身に起こらないように」(使8:24)と。ペトロはこの少し前、彼に対し、災いが起こらないための対策を教えています(同22)。悔い改めて祈ることこそが、待ち受ける困難を乗り切るただ一つの対策です。ファラオは人々に向かって、敬礼を命じました。そのヨセフは三十歳であったとのこと。ちょうど三十歳頃であった方を思い起こします(ルカ3:23)。このお方は、暗い世を生き抜くための道、そして死、滅びといった困難を乗り切るための救いの道を示してくださいます。この主を崇め奉らねばなりません。このお方は豪華なお車ではなく、ろばに乗られますが、聖霊は叫んでおられます、「主の名によって来られる方に敬礼!」と。その号令に聞き、主の前に深々と敬礼しようではありませんか!


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